木こりのコーチ 長野県/藤原 祥雄(よしお)さん
日本は「木」の文化
長野県伊那市 高烏谷(たかずや)鉱泉にて
「おまえ、日本のこと何も知らないんだなぁ!」
ワーキングホリデーで行ったニュージーランドのホストファミリーに言われた言葉。
日本について何も答えられなかった藤原さん。
帰国後、法隆寺専属の宮大工、西岡常一(つねかず)さんの本に出会い、「日本は優れた「木」の文化を持つ国、俺は「木」を一生の仕事にする」と決めました。
ならばと、逆算して考えるのが藤原流。
まずは、切った「木」を活かせるようになりたいと木工を学び、切った「木」の命の最後を見届けるところから始めました。
紅葉の美しい林の中の一軒宿でお話を聞きました。
【第一話】「木」の仕事をする
🔳動画の目次(16分02秒)
00:00 ハイライト
01:11 山深い研修会場
03:40 特殊伐採とは?東京JR市ヶ谷(2019) 06:25 なぜ木こりに?
08:30 弟子入り
10:35 初めて切った「木」のこと
13:30. 「木」にたのむ 、守られる
14:30 一人前の木こりになるために
心を落ち着け、命づなのロープを枝にかける
木も人も癖を活かす
「人は変えられない、自分を変えろ」
教えても教えても、できない。
これは自分の教え方が悪いのかもしれない、、、
そう思えたのは、自分が劣等生だったから。
わからないことを「わかりません」と言えなくて
苦しんだ弟子時代。
「あなたはもうセンスがないから諦めたほうがいい」、と生徒に言ってしまったら、若い頃の自分を否定することになってしまう、、、
師事した原田メソッドでは、まずトイレ掃除。
「木」にも「人」にも関係なさそうな、、、
でも、やっていくうちに芽生えた気持ち。
その気持ちで生徒さんに向き合えたと話してくれた藤原さん。
自分から率先して行動で示す「主体変容」
これこそ、体を使って仕事をする醍醐味だと思いました。
【第二話】人を育てる
🔳動画の目次(15分29秒)
00:00. 女子も木こりに
00:36 教え始めてからの挫折
01:53 劣等生だった僕
04:07 自分を変容
05:45 大切なもの〜原田メソッドとの出会い〜 07:45 イジワル講師に変貌
11:05 うつを経験
13:04 これから楽しみなこと
13:59 地上10M コナラの枝先へ向かう藤原さん
影響しあって成長する
せっかく「木」を仕事に選んでくれたのだから
劣等生で、自信を喪失して引きこもったこともある藤原さん。
だからこそ、癖をみて才能を引き出したい!
そのための注意力・観察力、声の掛け方を磨く。
自信を持ってのびのびとその人らしく振る舞えるように。
学び方を学んでもらい、自分でどんどん変容していける力を身につけてもらいたい。
「木」の仕事がしたい、と思ってくれた若者の才能を自分の責任において育てていく。
「この先の残りの人生はそれに費やしたい」
木こりの師匠が藤原さんに語っていたこの言葉を
今は自らもその境地に至り、未来を観ている藤原さん。
夫婦で歩む道
完全に自信を失い、仕事もできず引きこもった約1年、支えてくれたのは妻の友瑞(ともみ)さんでした。
いつもと変わらない態度で接してくれたことで、自分を取り戻すことができたそうです。
友瑞(ともみ)さんによると、実はあの時は自分も辛かった時期で、仕事から帰ってくると、藤原さんがよく話を聴いてくれて、助けられたそうです。
振り返ると、夫婦で辛い時を乗り越え、ともに成長した藤原さんご夫妻。
これから先も、喜びも悲しみも手を取り合って進んでいかれることでしょう。
木の精霊に守られながら、日本の山を守る
「たのむよ、たのむ」
切る前に、「たのむよ」と自らの安全を「木」にお願いする藤原さん。
切った後、切り株の真ん中に梢の若葉を挿し、
「次の命が育ちますように」と祈ります。
「木」を活かすために「木」を切り、日本の山を守る木こりの仕事。
「誇り高き木こり」をこれからもたくさん育ててくださることを願っています。
日本の山がこれからも豊かでありますように
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